2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ペインアート

痛みを燃料に、世界を紡ぐ。世界の先には痛みがある。その永劫回帰が、私という世界の存在形式だ。常に絶望し、同時に夢想し続ける。認識のアイアンメイデン。この世界の空は、よだかの星に満ちている。

ツンデレヒール

私の苦痛、怒り、悪意、逃避的妄想、そして哲学の力を合わせて、何か面白いことができないかと考えていたら、思いついた。悪役をやればいいんだ。ただし、哲学的に。哲学は、今を超えて、次へと進んでいく力だ。だから、哲学的に成された悪意は、哲学的に打…

学習性無力感

だいたいこんなような、心理学の実験がある。犬を3つのグループに分ける ①電撃を浴びる。頭を動かすと電撃は止まる。 ②①が電撃を浴びると、自分も電撃を浴びる。 ③電撃を浴びない。①の犬は頭を動かして止まることを学習するが、 ②の犬は、止める努力をしなく…

哲学すごくない?

今日は、哲学すごくない?という話。 飲茶氏の書籍が、また一つ文庫本になった。以前に出た、史上最強の哲学入門シリーズと合わせて読むと面白い。14歳からの哲学入門: 「今」を生きるためのテキスト (河出文庫)作者: 飲茶出版社/メーカー: 河出書房新社発売…

Do

ごくごく当たり前のことだったんだけど、前向きに死ぬ物語を考えてゆくと、生きて何するを考えるのと、なんにも変わらなかった。全力で悔いなく死のうと考えるほど、むしろ前向きになるし、死を焦点においてるから、思考が単純かつ本音に寄り添う形になる。 …

ごっこ遊び

いろいろと、素描を残しておこうと思う。やりたかったけれど諦めたこととか、今からやってみても、いいのだし。音楽を聴くこと 詩を書くこと 世界に潜む物語を描くこと 美味しいものを食べたり、作ったりすること 見たことのない美しい景色と出会うこといっ…

プラネタリウム

言葉は自分の影だった。自分の中に映し出された世界との出会いを歓び、射影し、取り出したかった。道端で美しく丸まったダンゴムシより輝くそれは、取り出そうとすると歪んで、削れて、つぶれて、どうしようもなく共有できなかった。だけど、そうじゃなかっ…

かもめのジョナサン

「そもそも天国などというものは、本当はどこにもないんじゃありませんか?」「その通りだ、ジョナサン、そんなところなどありはせぬ。天国とは、場所ではない。時間でもない。天国とはすなわち、完全なる境地のことなのだから」(中略)「よいか、ジョナサン…

ここは

ここは他の誰でもない、私のための場所となった。なぜなら私とは、経験を再編して心象風景を描く者であり、私の言葉とは、心象風景の射影であるから。しかして、親指と人差し指が、別の指でありながら、指のみでなく1つの手を成すように、私とは、僕であり…

美しき人々

業の苦しみの先に、業の普遍たるを嘆き、悲しみ、慈悲と慈愛をもって生きる決断をする、その気高きこと。崇高なること。それは例えば、私を傷つけてしまいたくなるほどに、おまえの尊厳を求めて焦がれる心が、悲しく煌めき、美しく響くように映し出されるこ…

カルマ

考えと感情が麻痺して、考えるのも感じるのも難しくて、いまどんな感じか言語化が厳しい。それでも、後悔すべきことは何もない。僕は僕のために、内面に、さらにもう一つ宇宙をこしらえて、寝物語を紡いで聞かせてきた。痛みから出るために創り出した物語の…

「パンセ」より

本当のところ、自然界における人間とは何なのか?無限に対比される無、無に対比される全て、無と全ての中間。人間はどちらの極端についても熟慮する機会から遠く隔てられ、物事の終わりとその始まりは不可解な秘密の中にあって、絶望的なまでに隠されてしま…

気持ち

コップの水は 今どんな気持ちだろうか入れたときは ころころと笑っていた今は静かに佇んでいる苦しくて震えるのは 僕の手だけだというに水面に浮かぶのは 僕だけだというになあ

元号

元号が「令和」に変わった。万葉集からとったらしい。厳しい冬を越えた梅が、日本のかつての窓であった福岡の地に咲き誇り、文化交流の道、未来への道を築いた様を想像する。和と言えば、まず思い出したのが十七条の憲法だった。豪族をまとめ、神仏習合を成…

ヒロイズム

僕のヒロイズムは、山月記っぽい。大学3年のとき、小田和正のライブの帰りに唐突に思いついた。山月記ではトラになって絶望したまま終わるけど、僕は少し違う。というか、先がある。トラになった後の主人公が、一度は絶望に駆られて人を殺すけど、人の優しさ…