カルマ

考えと感情が麻痺して、考えるのも感じるのも難しくて、いまどんな感じか言語化が厳しい。

それでも、後悔すべきことは何もない。僕は僕のために、内面に、さらにもう一つ宇宙をこしらえて、寝物語を紡いで聞かせてきた。

痛みから出るために創り出した物語の中で、さらなる痛みに出会い続けた。抱いた理想自身が、理想を破綻させてきた。

このまま不調が悪化して、何一つとして考えることも感じることもできず、意識が像を結べないほどに壊れたとして、苦しみから逃れることがないとして、それを感じる、認識不可能な主体である私は、最期までそれを見つめ続ける。あらゆる条件で本源的に孤独にはならないから、このカルマを生きることもできる。その演出を、物語を続けることができる。かつて孤独に泣き、苦しみを恨んだときも、その全てを私が受け止めていた。私が聞いていた。

きっと、悔いることなく、納得する。これが僕の想いだったから。そして、無間地獄に落ちたとしても、そこから出るためにきっとまた、私から僕が生まれ落ちて夢を見る。創造のために。