使命

日本列島において、文明の興りから明治の開拓までの約1700年間、列島の中と外の「間」であった福岡。
それは、大陸と列島を繋げ、まだ存在しない存在という膨大な価値と出会うため、海を行く開拓者達の道であった。

外を取り入れ、過去と決別し、新しいIDを設定する決断をして初めて、出会ったことのない、未だに存在しない存在が存在になる。かつて福岡は、その出会いの場であった。

物質情報が、人間が溢れ、人間代行者AIが台頭する今この世界で、未だに現れたことのない存在、出会いたい膨大な価値とは何か。

それは、人間の絶対尊厳の体現。

築くべき希望を、命の使い方を、見定めた一点に向けて、引き絞った。